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Wanちゃんの病気

感染症とは

病原体となる微生物が動物の体の中に入り込み増殖していく事を感染したといいます。
感染したことによって体の働きや仕組みにいろいろな障害が起こることを発症したといいます。
ですから、こうした微生物によって引き起こされる病気を感染症と呼んでいます。

特に動物から動物に移っていく物を『伝染病』といいます。
移っていかない物は『伝染病』とは言いません。
感染症の病原体となる細菌や、ウィルス・真菌・原虫・マイコプラズマ・リケッチアなどは肉眼では見ることはできず光学顕微鏡や電子顕微鏡で観察されます。

○感染経路

空気感染・・・咳やくしゃみなどによってばらまかれたウィルスや細菌を吸い込む事によって感染します。
接触感染・・・既に感染している動物に触ったり舐めたりして感染することです。
母子感染・・・仔犬が母犬のお腹に入っている時に胎盤を通じて感染するものや、生まれてくる時に産道で感染するもの、母乳を
        飲む事によって感染するものなどの事です。
経口感染・・・ウィルスや、細菌のついてる物を舐めたり食べたりして感染することです。

犬ジステンパー  

犬ジステンパーは、ワクチン未接種の1歳未満の子犬に感染することが多く、発症すれば目やに・鼻水・発熱や食欲の低下・咳などの症状がみられるウイルス性の病気です。
感染した犬の咳からの飛沫感染や、感染した犬の鼻水や目やにからの接触感染が原因となって発症します。

○症状
目やにや鼻水・発熱・食欲の低下などの症状が現れます。
それらの初期症状は軽く、自然と治るケースがほとんどです。
免疫力の弱い子犬などが犬ジステンパーに感染した場合では、感染後4週間ほど経ってから再び咳や下痢・嘔吐などの症状が現れ、さまざまな細菌に二次感染して重篤な症状を引き起こすことがあります。
また、犬ジステンパーウイルスが脳神経細胞や脊髄の神経細胞に侵入すれば、痙攣(けいれん)発作や、歩くことができないなどの神経症状が現れ、最悪の場合には死に至ることもあります。
犬ジステンパーは鼻水や目やになどの初期症状がなく、突然、痙攣(けいれん)などの神経症状が現れることもあり注意が必要です。

○原因

犬ジステンパーウイルスに感染した犬の目やに・鼻水・唾液・尿・便などとの接触や、感染した犬の咳やくしゃみから感染します。
とくに1歳未満の子犬に感染することが多く、飼い始めたばかりのまだワクチン接種をしていないときや、適切なワクチン接種を済ませていない場合などに感染するケースがあります。

○治療

犬ジステンパーウイルスに有効な治療薬はありません。
治療は細菌の二次感染を抑えるために抗生物質を投与したり、免疫力を高めるために点滴をおこなうなどの対処療法が中心になります。

○予防

ワクチン接種が有効です。
とくに飼い始めの子犬の場合は、適切な時期・回数のワクチンを接種することが大切です。
動物病院で相談してワクチン接種を受けるようにしましょう。

パルボウイルス

パルボには『腸炎型』と『心筋炎型』の2つの形があります。
一般に発生し飼い主の方が見舞われるパルボは『腸炎型』の方が圧倒的に多い物です。
発病すると、わずかに1〜2日で死亡する事の多い恐ろしい病気ですがワクチンの接種により予防できるようになりました。
勿論発見が早く適切な処置ができれば1週間ほどで回復に向かいますが、完治するまでには1ヶ月ほどかかるでしょう。

○症状

個体差はありますが激しい嘔吐があり、24時間以内に頻繁に下痢が始まり、この下痢は白っぽい物から始まり、ドロドロの粘液状の便になり、血液も混じりドロドロのトマトジュースに似た粘り気のある便となっていきます。
特有に臭いがあり魚の腐ったような匂いのする下痢である事が多いです。
激しい嘔吐や下痢・血便・脱水症状などの症状が現れます。
そのため、体力の無い子や腸炎の痛みによってショックを起こす場合もあります。
悪化するとショック状態(血圧の急激な低下や失神など)を起こし、ひどい場合には急死してしまうこともあります。

○原因

イヌパルボウィルスが感染する事で起きるウィルス感染症です。
日本では1980年代の始めに大流行し、その当時は『犬ころり』などと呼ばれていました。
主な感染経路として感染している犬の糞や嘔吐物、それらが触れた食器・タオル・雑巾など、そしてこれらに触れた人間の手足・衣類などですが、このような感染物に犬が直接口や鼻をつけて感染する経口感染です。
イヌパルボウィルスは細胞分裂の激しい組織が住み着きやすいので感染先が腸である事が多いのです。
パルボは2〜3ヶ月をすぎたイヌならどの年齢でも感染する可能性があります。
一番多く感染する可能性のあるのは母親からの免疫の切れる10週〜12週に集中します。
治療が遅れれば嘔吐や下痢が発生してしまうと1〜2日で90%が死亡します。
成犬でも25%が死亡する怖い感染症です。

○診断

通常パルボに感染すると血液中の白血球が減少するのでこの検査だけでも診断できますが、まれに時間が立たないと減少しない場合もあることが最近判ってきています。
確定診断をするのに最近では『パルボキット』という抗原検査キットもでき、動物病院で短時間で簡単に調べる事が可能になりました。
検査室がある動物病院ならこの他にも確定するための検査が行なわれる場合もあります。

○治療

ウィルス感染なので隔離して治療にあたります。
このウィルスに効果のある薬は今のところ発見されておらず、点滴や酸素吸入などで脱水やショック状態の回復に努めます。
インターフェロンの投与も良く行なわれます。
体が弱っているので他の感染症を起こさないように二次予防として抗生剤の投与も行なわれます。
こうして3〜4日生存できるとあとは回復に向かい1週間程度で殆ど良くなります。
仔犬の場合は体力的な問題などもあり、しばらく点滴等を続ける必要のある場合もあります。

○予防

仔犬を迎えたら9週目までに一本目の予防注射を行ないます。
その3〜4週間後に2度目の予防注射を受け、後は年1回の追加接種を毎年行なっていくのが普通の予防方法です。
(できれば4ヶ月頃に追加接種をすることが望ましいでしょう)

通常は母犬の体の中にいる間に抗体を受け継ぎ、初乳による抗体を貰って育った子犬なら生後70日くらいまで免疫が切れる事は少ない物です。
母犬が予防注射を摂取していなかったり、生後すぐに母親から引き離されて母乳が飲めなかった場合は注意が必要で予防注射の接種を早める場合が必要になることがあります。

パルボウィルスは非常に丈夫なウィルスで1年くらいは生きるといわれています。
そして普通の消毒液ではこのウィルスには効果がなく、煮沸消毒か塩素系ハイターを30倍に薄めて使うと効果があります。
不幸にもこのウィルスに感染した場合は、犬舎やトイレ・糞や嘔吐物で汚染されていると思われるものすべてを完全消毒しなくてはなりません。

犬パルボウイルス感染症は、感染した犬の便や尿・唾液・鼻水・嘔吐物などとの接触や感染した犬が使用した食器、その犬に触った人の手や衣服などから感染します。
パルボウイルスは自然界で半年〜1年はそのままの状態で生存できます。
そのため汚染された飼育環境の消毒が不十分の場合には、また別の犬が感染するケースもあります。

犬パルボウイルスに有効な薬剤は残念ながらありません。
そのため脱水症状やショック状態をやわらげる支持療法をおこないます。
そのほか細菌やウイルスの二次感染から身を守るために抗生物質を投与します。
また、感染していない犬が同居している場合は感染した犬を隔離する必要があります。

○獣医さんで『パルボ』と診断されたときに覚えておくと良いこと。。。

通常『パルボ』に感染しているとわかった場合に病院側はほかの患者と同席させることはまずありません。
万が一パルボの犬が来てしまったら病院は真剣に消毒します。
犬が触れたところだけでなく、飼い主が触ったり洋服が触れたようなところまでもです。
ウイルスは目に見えないからです。。。入院させる場合にも『隔離施設』が整っていなければ入院できないことのほうが多いはずです。

子犬が血便を出したり具合が悪くなると『パルボ』と診断されることが多い気がしますが、本当のパルボなら生存率は限りなく低いでしょうし、だからこそワクチンの必要性を多く語られているのです。
犬のワクチンは感染すると非常に死亡率が高いために作られているからです。
『パルボキット』使用での判断に加え血液検査の白血球の数を調べたうえでの診断は適切だとは思いますが、同居犬がいる場合には、ワクチンの抗体がついているもの以外には『インターフェロン』を打つことで発症を抑えられる可能性が出てきます。
この病気に感染した場合には、家の状況まで獣医さんに相談しないと次々と感染することもあります。
3回のワクチンが入っていないと感染するとも言われています。

たまに『パルボ』ではないのに、『パルボ』だといわれるままに入院させて完治したと思う方もいるようですが、本来『パルボ』は感染して完治すれば『生涯免疫』がつく病気なのです。
ですから本当にパルボだったらもうパルボのワクチンは必要ないわけです。
大事な愛犬のことですから、しっかりと覚えておきたいことです。

ケンネルコフ

この感染症は、強い咳が出るのでケンネルコフ(イヌの咳)と呼ばれています。
伝染性で頑固に咳が続く呼吸器の病気です。
ケンネルコフ(伝染性気管支炎)は、咳(空せき)や発熱など人間の風邪と似たような症状が長く続くウイルス性の呼吸器感染症です。
ケンネルコフはワクチン接種をきちんとしている場合でも、環境や体力・抵抗力の衰えによって感染・発症することがあります。
とくに空気が乾燥する冬場は感染しやすいので注意が必要です。

○症状

最初のうちは空咳が続き、食欲や元気はなくなることはまれですが、微熱があり、気温の変化や興奮したり運動したりすると咳がひどくなります。
何かが喉につかえてるような咳をする事もあります。
この程度で収まる場合もありますが、他の感染症との混合感染や二次感染を起こしたりして重症になると、鼻水に膿が混じってきて食欲もなくなり肺炎を併発する事もあります。
仔犬・老犬は免疫を十分に持っていない事が多く、肺炎に移行する場合もあるので注意が必要です。

○原因

数種のウィルス(パラインフルエンザ・イヌアデノウィルス2型・イヌヘルペスウィルス・レオウィルスなど)の感染、マイコプラズマという微生物、気管支敗血症菌などの細菌の単独または混合感染によるものです。
混合感染では死亡率も高くなってきます。
この病気は飛沫感染なので、感染しているイヌの咳やくしゃみによって空気中にばらまかれたウィルスや細菌が直接他のイヌに広がっていきます。

○診断

短く乾いた咳が続く・微熱がある・食欲がなく鼻水が出る等の症状とレントゲンによる胸部の撮影によって判断します。
他に、ウィルスや、細菌、マイコプラズマなどを調べてみます。

○治療

イヌアデノウィルス2型、イヌパラインフルエンザのウィルスには特効薬はありません。
マイコプラズマの場合は有効な抗生剤があるのでこれで治療します。
細菌も効力のある抗生剤を使用します。
他に咳を抑える為の治療も行なわれます。
肺炎に移行しなければ2〜3日から数週間で回復します。
ウイルス感染では咳や炎症を抑え、細菌感染では抗生物質を投与する

○予防

ワクチンの接種で予防できます。
的確なワクチン接種と外出する際は慎重な判断を。
ケンネルコフを予防するには子犬の頃からワクチン接種をきちんと行うことが大切です。
ただし、 ワクチンをきちんと接種していても老化などで体力や免疫力が低下すれば感染する可能性もあります。
とくにウイルスが活性化する冬場は注意が必要です。
日頃から愛犬の健康状態をよく観察し、体調が悪い日には外出を控えるようにしましょう。

伝染性肝炎

犬伝染性肝炎は、犬アデノウイルス1型というウイルスに感染することで肝臓に炎症が起おこるウイルス感染症です。
発症すると、吐く・熱が出る・下痢をするなどの症状が現れ重症の場合は命に関わることがあります。

○症状

肝臓に炎症が起こり、吐く・熱が出る・下痢をする・お腹を痛がるなどの症状が現れます。
病気の程度は様々で、軽症の場合は軽い発熱や鼻水が出る程度ですが、重症の場合はぼんやりした虚脱状態になり、発症して半日から1日の間に死に至ることがあります。
特に1歳未満の子犬が感染した場合は死亡するケースが多く見られます。
また、他のウイルスと混合感染すれば致死率がより高くなります。
なお回復期にはブルーアイ(角膜が青白く濁ること)が一時的に見られることがあります。

○原因
犬アデノウイルス1型に感染することで発生します。
感染経路は、すでに感染した犬の唾液や尿・便などが直接口に入ったり、それらが付着した食器をなめたりすることなどです。
このウイルスは外部環境での抵抗力が強いため室温でも一定期間は感染性を保ちます。
病気から回復した後も尿と一緒に一定期間排泄されて、ほかの犬への感染源となります。

○治療
犬伝染性肝炎を治療する有効な薬はありません。
そのため肝臓の機能を回復させるための対症療法と、十分なタンパク質・ビタミン・糖を摂取していく食餌療法によって治療を進めます。

○予防
犬伝染性肝炎の予防のためにも、子犬を飼い始めたらすぐに動物病院で健康診断を受け、適切なワクチンの接種時期や回数について相談するようにしましょう。
また、成犬や老犬になってからも年に1度のワクチン接種を行いましょう。

レプストピラ症

レプトスピラという細菌の感染により、出血性の黄疸や尿毒症を起こす感染症です。
多くの哺乳類が感染し、勿論人間も感染する人畜共通感染症です。

レプトスピラ菌はスピロヘータと呼ばれる種類の菌です。
感染しても明らかな症状を表さないまま自然治癒してしまう不顕性型と、出血型と黄疸型に区別されます。
大部分は不顕型ですが、イヌレプトスピラ菌が感染すると出血型、黄疸出血レプトスピラ菌が感染すると黄疸型になります。
人畜共通感染症なので発病犬・保菌犬の取扱いには十分注意が必要ですし、この病気と確認されると届出が義務付けられています。

○症状

イヌレプトスピラ菌に感染すると腎炎を起こし、出血性の胃腸炎、潰瘍性の口内炎が起こります。
40度くらいの高熱が出て元気がなくなり食欲もなくなります。
口の粘膜や目が充血します。
消化器の炎症により嘔吐や血便が出ます。
腎臓や泌尿器が冒されると、おしっこが出なくなったり強い臭いの尿が出ます。
末期になると口内炎はひどくなり尿毒症を起こし脱水で死亡するか、回復しても慢性腎炎に移行することが多い物です。
肝臓が冒されると黄疸も起こります。

黄疸出血レプトスピラ菌に感染した場合は前者よりも症状が激しく起こります。
突然の高熱に始まり、全く食欲もなくなり、全身が衰弱して体が震え嘔吐も起こります。
すぐに尿毒症の状態に陥り発病後2〜3日で死亡する物もあります。
1週間以上生存できれば回復する場合もありますが、この菌に感染すると約70%が黄疸を起こします。

○原因

主要な細菌はイヌレプトスピラ菌と、黄疸出血レプトスピラ菌の2種類が主な物です。
この菌は保菌動物の尿中に排泄される物で、イヌ・人間・ネズミ・牛・豚などに感染します。
特にネズミは感染しても発病する事はまれなため最大の感染媒体であり感染源です。

イヌに感染する場合はレプトスピラ菌を含んだ感染動物の尿を舐めたり、汚染されている土やたまり水に触れる事でも感染してしまいます。
口の粘膜や皮膚の傷から感染します。
イヌ同士の場合は相手の匂いをかいだり舐めたりする事でも感染しますので、特に雄がメスよりも感染率が高くなります。

○診断

症状が特殊な為、正確に診断のつく感染症です。
尿の中にある菌を確認し、血液の培養などで菌は確認されます。

○治療

この菌を撲滅する為には、抗生物質ペニシリン・スレプトマイシンが有効です。
脱水症状の改善なども平行して行なわれます。
他の症状にはそれぞれ対処していきます。
症状の現れない感染犬にも菌が尿の中から出なくなるまで抗生物質を投与して行きます。

○予防

ワクチンがあるので定期的に接種しておけば予防できます。
レプトスピラワクチンを単体で接種する事も出来るそうです。
通常は7種混合の中に入っているのでこれを打つとベターでしょう。

接種したあと、関節など体の痛みを訴える場合もあります。
小型犬・仔犬ではショックを起こす場合もあるので慎重に注射します。

特に散歩の際に路上の水溜りや他の犬の尿を舐めたり踏んだりしないように気をつけましょう。

狂犬病

狂犬病は発症すると致死率ほぼ100%の非常に恐ろしい病気です。
そのため日本では「狂犬病予防法」という法律によって様々な義務が定められています。
登録義務、予防注射についてはその中に規定されたものです。
小型犬だろうと室内犬だろうと犬の所有者は、一定の期間内に犬の登録を申請しなければなりません。
登録を行うと犬の所有者に対して鑑札が交付されます。
犬の所有者はこの鑑札を犬に着けておかなければなりません。
これらを怠った場合は20万円以下の罰金が科せられます。
次に、犬の所有者(又は管理者)は毎年1回狂犬病の予防注射を受けさせなければなりません。
予防注射を受けると所有者に対して注射済票が交付されるので犬に着けておかなければなりません。
これらを怠った場合は同じく20万円以下の罰金が科せられます。
これらの義務はお金(罰金)を払えば免除されるという類のものではありません。
老齢のため注射が難しい時は、その態様については獣医師さん等専門家の方にご相談してください。
狂犬病予防接種は法律上飼主に定められた義務です。

動物病院で受ける場合は、獣医師が発行する接種証明書を保健所に提出して注射済票をもらってください。
動物病院での接種をお勧めします。

フィラリア症(犬糸状虫症

フィラリアは代表的な心臓の病気で、長さ20〜30cmのソーメン状の寄生虫(犬糸条虫)がを介して、犬の心臓や肺動脈に寄生します。
症状が重くなると呼吸困難を起こし、内臓機能が異常をきたす重大な病気です。

感染した犬の血を、蚊が血と一緒に血液中のフィラリアの子虫(ミクロフィラリア)を吸うと、フィラリアの幼虫が蚊の体内に入ります。

蚊の体内で2週間以上経過して成長し、その蚊が別の犬を吸血したときに刺し傷から感染力のついた幼虫が、再び犬の体内に入り込み最終的に心臓に達し感染が広がっていくのです。

たくさんのフィラリアが血液の流れを邪魔したり、心臓の弁の動きを悪くしたりするために、心臓病の症状があらわれます。

フィラリアは犬特有の病気のように思われますが、タヌキなどのイヌ科動物に加え、猫やフェレット、さらには人にも寄生することがあります。

○症状

感染初期はほとんど無症状のまま進行するので、気づかないうちに病気が進行することもあります。

フィラリアは心臓とその周辺の太い血管のなかに寄生し、しだいにセキがではじめて慢性化するとぜんそくのようにひどくなります。
セキの刺激で血をはくこともあります。

おなかに腹水がたまってパンパンにはることがあり、呼吸困難や食欲不振、運動をいやがり体重が減るなどの症状が出ます。
末期になると心臓が機能不全になり、全身的な循環障害に陥ります。

また、急性のフィラリア症では、突然はげしい呼吸困難となってコーヒーの色の尿がでるなどし、心不全で命をおとすことがあります。

○原因

フィラリアは、そうめん状の白く細長い寄生虫で、蚊を媒介として犬に感染します。
感染は次のような順番で起こります。
  1. 蚊がフィラリアに感染している犬を吸血したときにフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が蚊の体内に侵入します。
  2. ミクロフィラリアは蚊の体内で成長し、次にその蚊が未感染の犬を吸血するときにフィラリアが刺し口から犬の体内(皮下)に侵入し寄生します。
  3. 犬の体内(皮下)に入ったミクロフィラリアは、2〜3ヵ月ほどの間に脱皮をくり返して成長し、血管のなかに侵入します。
    静脈をつたって心臓に到着し、感染後半年後には成虫となって右心室や肺動脈に定着するようになります。
  4. Bまでフィラリア症が進んだ場合予防薬をしっかり飲んでいないと、しだいに成虫の数が増えて肺や心臓の機能障害がひどくなり、肺動脈塞栓症による呼吸困難や心不全などの原因となります。
    また、成虫となったフィラリアは犬の血液中で幼虫(ミクロフィラリア)を産むようになり、蚊の吸血によってほかの犬へ感染が広がるようになります。
○治療

血液検査でミクロフィラリアの有無を調べるか、免疫学的にフィラリアの抗原を検出する方法でフィラリア寄生の有無を調べます。
フィラリア症の感染が認められればレントゲン検査などを経て治療方法を決定します。
フィラリア症の治療方法には、内科的療法と外科的療法があります。

内科的療法 薬剤によって体内のフィラリアを駆除する療法です。
ただし、症状が重い場合に薬剤を投与して一度に大量の虫を駆除すると、肺動脈が詰まって犬の命にかかわるおそれがあるので慎重に投与する必要があります。
外科的療法 心臓や肺に寄生したフィラリアを外科的手術で一匹ずつ取り出す療法で、急性期のフィラリア症に用います。


蚊の発生する地域では現在でも感染の危険がある病気です。
フィラリア症に感染して、内臓の機能がいったん損なわれたら、治療をしてもなかなか回復しません。

治療は、成虫が寄生してセキや腹水などの症状がでているときは、症状をやわらげるための対症療法をおこないますが、心臓などに寄生したフィラリアの殺虫治療は副作用をともなうことが少なくありません。

治療を考えるより、感染予防が第一です。
住んでいる地域ではいつから予防が必要か、地元の獣医さんに相談して、確実な予防をしましょう。

虫が侵入しても、体内を移行中に予防薬で駆除することができます。
蚊が出はじめた1ヶ月以内からはじめて、蚊がいなくなって1ヶ月後まで、適正な量の予防薬を飲ませましょう。

○予防

蚊の活動が始まる春先から活動しなくなる秋の終わり頃までの間、月1回の予防薬を定期的に与えることです。
しかし、この方法は正確には感染予防ではなく、寄生したフィラリアを成長前に死滅させる早期駆除です。
そのため予防薬の投与は、蚊がいなくなる時期の1ヵ月後(秋の終わり頃)まで投与を続ける必要があります。
蚊の活動時期は地域によって異なります。
予防期間については動物病院の指示に従うようにしましょう。

蚊はフィラリアを運んできます。
暖かくなって、蚊が発生しやすい時期になったら、フィラリア予防を必ず忘れないようにしましょう。

きちんと予防すれば、感染を防げます。
また、蚊が多い場所にはなるべく犬を近づけないようにしましょう。

甲状腺機能低下症

この病気は割とシェルティーに多い病気です。
他にも色んな犬種で多発しています。(ボクサー・ゴールデン・秋田犬・ダックス・・・・などなど)
この病気はオーナーが気がつかなかったり、他の病気と混同されたりして的確にこの診断をされる事は稀でした。
最近は検査ができるところも多くなりなり発見が早くなってきています。

年を取った犬の大多数が機能低下症を起こしていると言われています。
気になる症状があれば検査をされて調べてみると良いでしょう。

一般的な甲状腺機能の検査では正常範囲と出てしまうことが多々あります。
甲状腺ホルモンは平常範囲に出ていても、このホルモンを出す指令を送る甲状腺刺激ホルモンが異常に多い場合は、この病気を疑うべきでしょう。
最近はこの特殊な甲状腺刺激ホルモンを計る検査ができるようになりましたので発見が早くなり治療も容易になりました

治療が遅れると不妊症は治りませんし、何より循環器障害が起きて心筋梗塞や心不全等を起こして死亡する事もあります。

○症状

特に、いくつか当てはまるようでしたら、精密検査を受けられる事をお勧めします。
この症状は、ホルモンの数値によってその仔にあわせたホルモン剤を投与する事により正常に戻ります。
半年から1年に一度ホルモンの数値を計り適正なホルモン剤の分量を投与していきます。

慢性腎不全

慢性腎不全とは腎臓の機能が低下し、毒素(老廃物)をろ過できなくなることがゆっくりと進行するものです。
急性腎不全後に慢性に移行するものもありますが、多くは老齢による機能不全が多いようです。
先天的に腎臓自体が奇形であった場合にも慢性腎不全になっている場合があります。

○尿毒症

尿毒症とは腎不全によって有害物質(老廃物)をろ過できないことで体中に毒素が回った状態を言います。

○症状

腎臓は肝臓と同じく無言の臓器といわれるようにその機能は検査数値で異常を表したときにはかなり進行した状態になっています。
第1期(腎予備能減少期) 無症状。
GFR(糸球体濾過値)が正常値から50%減までの減少した時期とされている。
第2期(代償性腎不全期) GFR(糸球体濾過値)が50%〜30%に低下し、尿濃縮機能の低下が見られ、軽度の高窒素血症、貧血が起きる。
第3期(腎不全期非代償期) GFR(糸球体濾過値)が30%〜5%に低下し、高窒素血症、腎性貧血が重度となる。
また低カルシウム血症、低ナトリウム血症が認められ、夜間尿等もおきる。
高リン酸血症も起きる。
第4期(尿毒症期・末期腎不全) GFR(糸球体濾過値)が5%以下になり尿毒症の症状が出現。

○症状

ぐったりしたままやまったく食べない、歩くときにふらつく、寝てばかりいる様になった場合にはかなり進行し尿毒症になっていることも考えられます。

○診断

血液検査でBUN・クレアチニン・リンの値を調べます。
またナトリウムとカリウムの数値も調べます。
数値によってどの段階であるかを診断しますが人のようにGFR(糸球体濾過値)を測ることは余りありません。
必要であれば調べることはできます。

○治療

血液検査で調べた結果の進行度合いにより、輸液・食事療法などを行います。
壊れてしまった腎臓の細胞は復活しません。
つまり残っている機能をどれだけ長持ちさせていくかです。

初期から中期 胃液の分泌が多くなり吐き気や潰瘍等が起きる場合には胃液の分泌を抑える薬を服用させます。
また活性炭状の薬で【クレメジン】を内服させます。
この薬は尿毒症物質を吸着させて便とともに排出するためのものです。(中期まではかなり有効)
またリンを吸着させる薬を使うこともあります。
意図的にたんぱく質の制限は行わなくても良い時期です。
皮下点滴も効果があります。
末期 腎不全と尿毒症の場合・・・静脈点滴で、循環血液の量を増やすことで脱水と尿毒症が改善されます。
ある程度症状が改善できるようならば中期のときに準じて同様の対処を続けていきます。

腎性貧血になってしまった場合には【エリスロポエチン】というホルモンを補充します。
これは最初のうちは効果がありますが最終的には効かなくなります。
貧血が進みすぎた場合には輸血も行われます。

点滴の効果が現れないときはすでに終期に入っており、人間の場合には人工透析で命をつなぎます。
犬の場合にも人工透析ができるようになりましたがこの治療を望むか望まないかは飼い主の判断に託されます。

腹膜透析という方法もあります。
通常は急性腎不全では効果が高いので選択する場合もありますが、慢性の場合にはほとんど使われません。

腎移植という方法は高度医療のひとつです。
延命にどれほどが可能であるのか良く調べメリットとリスクを検討したうえで選択するべき方法でしょう。
健全な犬の腎臓をひとつもらわなければできない方法です。

○予防

食事管理と健康診断が重要です。
人間の食べている塩分の高いものや加工食品などを与えないことです。
また仔犬・老犬ともに冷えることで体に負担が生じ発病することもあるようなので、寒い時期に冷やさないようにすることが大切です。
10歳を過ぎたら排泄のときによく観察し少しでもおかしく感じたら血液検査だけでもするほうがいいでしょう。


腸内寄生虫による病気と予防

回虫症・鉤虫症・便虫症・条虫症・コクシジウム症はいずれも腸内寄生虫による病気です。

○症状

多数の虫が寄生すると痙攣などの神経症状をあらわしたり、貧血になったり、出血性の下痢で衰弱し死に至ることもあります。

○治療

寄生虫によって投与する薬が違いますので獣医師にまず診てもらうことが大切です。

犬の皮膚の病気

犬は飼育環境が悪いと皮膚疾患にかかりやすいです。
ノミやダニなどの寄生虫によるアレルギー性のものや、ハウスダスト・食べ物・花粉などのアレルギー・陰部・内股などの皮膚のただれなど、その種類は様々ですが、まずは毎日のブラッシングと定期的なシャンプーをちゃんと行ってあげましょう。

皮膚が臭い 皮膚炎・脂漏症・膿皮症・手入れの怠り
身体を痒がる カイセン症・ツメダニ症・ノミアレルギー・アレルギー性皮膚炎・膿皮症
皮膚が赤い 膿皮症・アレルギー・低温火傷
異常な抜け毛 ホルモン異常・栄養不良・ストレス・膿皮症・真菌症・毛包虫症
異常なフケ カイセン症・真菌症・栄養不良・不適切な手入れ・シャンプー

アトピー性皮膚炎

犬のアトピー性皮膚炎は、花粉やほこり・ダニなどのアレルゲンを吸い込むことで皮膚に炎症が起こる病気です。
激しいかゆみをともない二次的な皮膚疾患も引き起こす場合があります。
犬の代表的なアレルギー性皮膚炎のひとつです。

○症状

アトピー性皮膚炎になると、顔や手足などに激しいかゆみが起こり犬は体をしきりにかいたり・なめたりします。
慢性化すると皮膚があれて湿疹がみられるようになり、膿皮症や脂漏性皮膚炎などの二次的な皮膚疾患を招きます。
さらに、外耳炎・結膜炎などの合併症を引き起こす場合もあります。
アトピー性皮膚炎のほかに犬のアレルギー性皮膚炎の代表的なものとしてノミアレルギー性皮膚炎があります。
ノミアレルギー性皮膚炎では、背中から腰・尾のつけ根にかけて、脱毛や赤い発疹(ブツブツ)が見られます。

○原因

空気中に漂う花粉やほこり・ダニ・真菌などのアレルゲンを吸い込み、それらに体内の免疫が過剰にはたらくことが原因で起こります。
遺伝的にアレルギーの症状を起こしやすい体質の犬が発症します。
また、若年齢から発症するケースが多いといわれています。

○治療方法

アトピー性皮膚炎の治療は、炎症やかゆみを抑えるための薬物療法が基本となります。
同時に原因となっているアレルゲンとの接触を回避することも大切です。
こまめな掃除、シャンプーなどでアレルゲンの除去を日頃から心がけましょう。

○予防方法

アトピー性皮膚炎を確実に予防するのは困難です。
室内環境を清潔に保ち、アレルゲンと考えられるものになるべく愛犬を接触させないようにすることが大切です。
皮膚炎などの症状がみられる場合には動物病院で詳しく検査を受けましょう。

  ≪「アトピー性皮膚炎」にかかりやすい犬種≫

アカラス症(ニキビダニ症・毛包虫症)

アカラス症(ニキビダニ症・毛包虫症)は、アカラス(イヌニキビダニ・毛包虫)という寄生虫によって引き起こされる病気です。
発症すると体のいたるところに脱毛が起こります。

○症状

顔から首・肩や四肢の脱毛・・・悪化すれば皮膚に化膿や出血も
初期はかゆみが軽いものの脱毛が口や目のまわりから首へと広がり、ひどくなれば脱毛が四肢や胴など全身に広がります。
さらに皮膚炎が悪化すれば膿皮症などの細菌感染によって全身の皮膚に化膿や出血などが起こり、最悪のケースでは命を落とすこともあります。
ただし、脱毛が局所的なアカラス症では自然に治ることもあるようです。

○原因

原因不明。
アカラス症は、イヌニキビダニ(毛包虫)の大量寄生によって発症します。
主に生後1年未満の子犬にみられますが、成犬・老犬にもみられます。
ただし、アカラスに寄生された場合でも、すべての犬がアカラス症になるとは限りません。
アカラス症の原因は遺伝的なもの・自己免疫力や抵抗力の低下・アトピー性皮膚炎・甲状腺機能低下症・糖尿病などの基礎疾患が関係していると考えられています。

○治療方法

駆除薬や薬用シャンプー、薬浴によってアカラスの駆除を。
アカラス症を治療するにはダニ駆除薬を投与してニキビダニの駆除をおこないます。
また、膿皮症などの細菌感染を併発している場合には抗生物質を投与します。

○予防方法

子犬の頃からの健康管理と早期発見・早期治療が大切です。
アカラス症を予防するためには、子犬の頃から健康的・衛生的に飼育するよう努めることが大切です。
また、早期発見・早期治療が重要です。
アカラス症と思われる症状が見られる場合には、すぐに動物病院で診察を受けましょう。
アカラスの完全な駆除は難しく、治療は長期に及ぶケースが少なくありません。
症状が軽くなっても治療をやめずに、根気よく続けることが大切です。

  ≪「アカラス症(ニキビダニ症、毛包虫症)」にかかりやすい犬種≫

◆犬のその他全身の病気

犬の様子は飼い主がしっかりチェックしてあげてください。
嘔吐などのわかりやすい症状だけでなく、元気がない、咳をするなどの症状にも犬からのSOSのサインが含まれています。
これらの症状は発熱や胃腸障害・伝染疾患などによるものがほとんどですが、中には心臓の疾患など重大な病気につながるものもあります。

一時的なものであればまだしも慢性的に続くようであれば必ず獣医に相談しましょう。
また、歩き方がおかしかったり触ると痛がるようであれば股関節などに異常がある可能性が高いです。

いずれにしても食事の管理が不適切だったり、子犬のうちから激しい運動をさせたりするのは避け、自分から痛い・つらいと言えない犬のために異常をすぐにキャッチしてあげられるように気をつけるようにしましょう。

元気がない 発熱・感染症・熱射病・低体温・痛み・内臓疾患・栄養不良・貧血
嘔吐する 胃腸障害・過食・乗り物酔い・アレルギー
咳をする 呼吸器感染症・気管支炎・アレルギー・心臓疾患・フィラリア症・肺水腫
苦しそうに呼吸をする 発熱・感染症・呼吸器疾患・心疾患・フィラリア症・貧血
体重が急に減る 胃腸障害・不適切な食事管理
お腹だけ膨れる 腹水・腫瘍・心疾患・肝疾患・過食・胃捻転・鼓腸症・回虫症・子宮蓄膿症
歩き方がおかしい・触れると痛がる 外傷・股関節形成不全・膝蓋骨脱臼・椎間板ヘルニア・レッグペルテス・関節炎


 目の病気

犬の目やにが多かったり、涙が溢れていたりするのは犬が目の病気になっている可能性が高いです。
目の周り被毛の色が変わっているのも目に疾患があることが原因です。
速やかに獣医に診てもらうようにしましょう。

シーズーやパグ・ペキニーズなどの目が大きく飛び出している犬種は眼球が傷つきやすく、角膜炎などの眼疾患になりやすいので注意しましょう。
またすべての犬において生まれつき視力が弱かったり失明していることもあるので、ボールを投げたり懐中電灯の光を追わせるなどしてチェックします。

目やにが多い 結膜炎・角膜炎・眼瞼炎・アレルギー・内臓疾患・寄生虫
涙が溢れる 涙管狭窄・異物混入・煙などの刺激・瞼の外反・瞼の内反・逆さまつ毛
目の色の異常・ 眼球が白っぽく濁る 角膜炎・白内障
結膜が黄色がかる 肝臓疾患
結膜が赤味がかる 結膜炎・アレルギー
目を気にする 結膜炎・角膜炎・緑内障・異物混入・アレルギー


 鼻の病気

犬は風邪をひかないといいます。
確かに呼吸器が人間より丈夫なので、ひきにくいですが、ひくこともあります。
鼻水が垂れていても舌で舐めてしまうので気づきにくいですが、粘り気のある膿のような鼻水が出ていたらジステンパーという伝染疾患の可能性があるので注意しましょう。

大きな音を立てて急激に空気を吸い込むような逆くしゃみという発作を起こすことがあります。
詳しい原因はわかっていませんが、もし頻繁に起こるようであれば獣医の検診を受けてもらうといいでしょう。

また犬も人と同じように鼻血を出すことがありますが、ガーゼやコットンを鼻につめてしまうと取れなくなってしまうことがあるので絶対にやめましょう。
抱っこして安静にしておけばすぐに止まるものですが、もし止まらないようでしたら単なる鼻血ではなく腫瘍などの可能性もあるので、獣医に相談しましょう。

鼻水が出る 風邪・鼻炎・副鼻腔炎・異物混入・歯周病・口蓋裂・腫瘍
粘り気のある膿性の鼻水 ジステンパーなど
鼻が乾く 単なる乾燥が原因の場合も
くしゃみが出る 鼻炎・副鼻腔炎・アレルギー・外的刺激・口蓋裂
鼻血が出る 鼻炎・異物混入・血管断裂・歯周病・口腔内疾患・腫瘍
鼻が鳴る 蓄膿症・腫瘍

シーズーやパグなどの短吻種では正常な場合も・・・

 耳の病気

犬の耳が炎症を起こしていると臭いが発生することがあります。
臭いなと思ったらまず耳を疑ってみてください。
子犬を飼い始めた時点で外耳炎になっていることも多く、特にシーズーやプードルなどの耳が大きく垂れている犬種は外耳炎になりやすいので早い段階で一度検診を受けることをおすすめします。

耳の手入れは、臭ったり、耳アカが出たりした時に必要に応じて行います。
ただ、こだわりすぎて綿棒で奥まで差し込んだり、強く拭いたりすると、皮膚を傷つけることになり逆効果になります。

耳が臭い・耳アカが出る 外耳炎
耳が腫れる 耳血腫
耳の毛が抜ける 遺伝性・真菌症・カイセン症


 口の病気

犬は、唾液の性質やphなどが人間とは違うため虫歯になることはほとんどありません。
ただその代わりに歯周病や歯肉炎に非常になりやすくなっています。
これらを予防するには、やはり普段の歯磨きが大切です。

歯磨きを嫌がらないように徐々に慣らしていき、ごほうびを与えるなどして楽しく歯磨きができるようにしつけていきましょう。

口が臭い 歯周病・歯肉炎・乳歯遺残・口内炎・舌炎
口が開いたまま 異物混入・骨折・脱臼・神経麻痺
舌の色が異常 赤…内出血・充血
白…貧血
紫…酸素不足・呼吸器疾患
よだれが止まらない 中毒症状・歯周病・口腔内外傷・口内炎・舌炎・身体の痛み


 肛門の病気

子犬は肛門のまわりに糞がついていることがあります。
下痢などの時によくありますが放っておくと皮膚炎などの原因になるので、いつも清潔を保つようにしましょう。

犬の肛門のすぐ奥の4時と8時の方向に分泌液が入っている肛門嚢があります。
中型犬や大型犬の場合、排便の時に分泌液が少しずつ排出されますが、小型犬の場合は分泌液がうまく出ずにたまっていくことがあります。
その場合、肛門嚢炎の原因になるので病院で分泌液を絞ってもらうか、やり方を教わって自宅で行う必要があります。

犬が肛門を地面にこすりつけるような動作をした時は、肛門嚢炎や皮膚炎などの炎症を起こしている可能性があります。
また、瓜実条虫という寄生虫がノミをから伝染して腸にすみつくことがあり、その場合も同様の動作をします。
肛門から寄生虫が出ている場合もあるので、もし見つけたらすみやかに獣医の検診を受けましょう。

肛門の周りが汚れている 下痢・瓜実条虫の寄生・皮膚炎
肛門が腫れている 肛門嚢炎・肛門周囲腺炎
肛門を地面にこすりつける 肛門嚢炎・肛門周囲腺炎・皮膚炎
粘膜が出ている 脱肛・直腸脱


 排泄に関する病気

犬の下痢は、食事の与えすぎや乳製品・脂肪分の多い食事・ストレスによるものなど様々な原因が考えられます。
食事内容に問題がなく数日で治るようであれば問題ありませんが、元気もなく、食欲もないようでしたら獣医に相談しましょう。

カルシウムのとりすぎによって便秘になることもあります。
食事内容を改善してそれでも便秘が治らないようであれば獣医の検診を受けましょう。
また便に虫が混じっていることがあります。
これは瓜実条虫・回虫といった寄生虫なので病院に行って薬をもらいましょう。

尿は回数や色をチェックするようにしましょう。
ペットシーツを取り替える時に色がおかしければ感染症や膀胱炎の可能性があります。
また回数があまりに頻繁の場合も要注意です。

尿がまったく出ないという症状が稀に見られますが、これは尿閉といって尿路が塞がれているか、乏尿といって腎臓に障害ができ尿が作られていない病気の可能性があります。
これは命に関わる重大な病気なので症状が出たらすぐに獣医に診せるようにしましょう。

下痢 食事の与えすぎ・乳製品・脂肪分の多い食事・伝染疾患・寄生虫・中毒・アレルギー・ストレス
便秘 カリシウムの多い食事・肛門嚢炎・ヘルニア
尿の色が異常 赤い…感染症・結石・タマネギ中毒・急性フィラリア症・膀胱炎
黄色…肝臓疾患
濁っている…膀胱炎・尿道炎・前立腺炎
尿が出ない 尿閉・乏尿

◆犬の発情出血と避妊

 発情出血

メス犬は生後6〜12ヶ月あたりで最初の発情期を迎えます。
大型犬など12〜24ヶ月あたりに来る場合もあります。
発情期が近くなると排尿の回数が増え、陰部が腫れてきて2〜3週間の間、出血します。
人間の生理とは違い出血のあとに排卵があるので、出血から2週間前後が最も子供ができやすい時期になります。

最初の発情出血は不安定で一度出血が止まってもまたすぐに出血することもあります。
あまり出血期間が長いようであれば獣医に相談しましょう。
発情出血は4〜6ヶ月程度の周期で訪れます。

犬の偽妊娠発情出血のあとに本当は妊娠していないのに妊娠しているように錯覚する偽妊娠、いわゆる想像妊娠をすることが多くあります。
お腹が膨らんできたり、乳腺が張ったり、おもちゃなどを子供に見立てて守ろうとします。
これはホルモンの分泌によって起こるもので、たいていの場合は自然に解消されますが、発情出血のたびに起こるようであれば避妊手術を考えたほうがいいでしょう。

 犬の避妊手術

犬に子供を産ませたい、避妊手術を受けさせるのはかわいそうだと思う人も多いと思います。
しかし、犬は複数の子犬を産みます。
そのすべての子犬たちの飼い主を見つけることができるでしょうか。
飼い主に渡すまで、すべての子犬をしつけたり育てたりしていくことができるでしょうか。

純血種の場合たいていの犬種には遺伝的な疾患があり、場合によっては奇形の子犬が生まれてくることもあります。
その子犬たちを最後まで責任を持って介護していく覚悟はあるでしょうか。
母犬が健康でない場合は、母犬の身体にかなりの負担をかけることにもなります。
また、メス犬の多くは中高齢になると子宮蓄膿症や乳腺症など場合によっては命に関わる重大な病気になります。
これらの病気を未然に防ぐためには避妊手術を行うことが一番です。

これらすべてについて覚悟があるのであれば避妊手術をしないというのもいいでしょう。
ただ、無差別に妊娠させるのは良くありません。
メス犬が発情出血をすると、そのにおいにつられてオス犬が集まってきます。
この時期はオス犬とのむやみな接触は避けましょう。
また、最初の発情出血の時期は、まだ身体が充分に成長しておらず、この時期の妊娠出産は人間と同じで危険です。
できるだけ3回目以降の発情出血の際に交配させるようにしましょう。

またオス犬に関しても中高齢になると前立腺肥大や肛門周囲腺腫などの病気になることも多く、犬の健康を第一に考えるのであれば去勢手術を受けさせる必要があります

 生殖器の病気

犬は生後6〜12ヶ月あたりで最初の発情期になります。
大型犬の場合は12〜24ヶ月と遅くなることが多いです。
メス犬は発情期になると発情出血があり交配が可能になります。
この時期にはオス犬との接触を避けた方がいいでしょう。
また精神的に不安定になる犬もいます。

子宮蓄膿症などの病気は場合によっては死に至るほどの重大な病気です。
これらの病気を予防するためには不妊手術を受けるのが一番です。
かわいそうに思うかもしれませんが、子犬を産ませることが目的でなければ犬の健康のために不妊手術を受けることをおすすめします。

また発情期から2ヵ月後ぐらいの時期に偽妊娠、いわゆる想像妊娠をするメス犬が多くいます。
ホルモンの関係で起こりますが、お腹が大きくなったり、乳汁が出たり、おもちゃなどを子供として守ろうとしたりします。
これらのほとんどが自然に治りますが、あまり繰り返すようであれば不妊手術をした方がいいでしょう。

陰部を舐める 発情出血(問題ありません)・おりもの・炎症
おりものがある 子宮内膜炎・子宮蓄膿症・膣炎・腫瘍
出血がある 発情出血(問題ありません)・子宮蓄膿症・膣炎・膀胱炎・腫瘍
粘膜のようなものが出ている 子宮脱・膣脱・腫瘍


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